親和全期会会員各位
親和全期会賛助会員各位
就任のご挨拶
~不合理に見えるものを守る。しかし、踏襲せず~
謹啓 入学式や入社式の季節は新入生たちと一緒に襟を正して気持ちを引き締めることができます。日頃は親和全期会の活動を温かく見守ってくださり誠にありがとうございます。
さて、この4月1日、末尾一覧のメンバーが、現行の登録から15年定年制の当会が発足してから40年目の記念すべき年度の親和全期会の執行部として就任しましたので報告申し上げますとともに、より一層の当会の活動にご理解ご協力を頂きたくご挨拶申し上げます。
組織、制度、習慣、建造物、道具、着衣、書籍、言葉遣いなど何でもよいのですが、古臭くて、不合理に見えるけれども、実はそこには先人の知恵が詰まっていると気づかされることがあります。古いから、不合理だから選択肢から外してしまおうと割り切ってしまいがちですが、そうしているうちに知らず知らずに大切なものを失っているかもしれません。一例を挙げますと、電子書籍・記録だけにしてしまうことは私たちの「知る権利」にとって脅威かもしれません。権力者が不都合だと考える情報・知見の流通を阻害するためにはそのデータを削除すればよいからです。昔ながらの紙の書籍ならどこかで誰かがひっそりと保存していてアクセス可能性が残されているということもあるかもしれません。東京弁護士会と会内会派の関係も古くて一見不合理であり、維持会費が勿体ない、加入しなくてもいいという声も耳に入ってくることもありますが、昔から先輩たちが残してきたものには意味があるに違いないと今年一年間会派活動の実践を通じて発見したことを1つでも多く共有させていただければと考えております。
他方で、こうした会派活動をしていますと、書式などが用意されていることが多く、時間もないからと妥協して先例を踏襲することが増えますが、これも思考を止めてしまう原因になっていないでしょうか。もちろん、よく思考した結果として、従前のとおりとすることもありますが、漫然と無駄なやり方を踏襲していて感動してくれる人はいません。闇雲に踏襲するということにも待ったをかけて、より新しいものを生み出そうとする努力をして参ります。
不合理に見えるものを守るということと、踏襲せずということは矛盾せず、いずれも会派を今あるべき姿に近づけていき、ひいては東京弁護士会、日弁連を魅力あるものとし法曹志願者の増加のために必要な姿勢ではないかと、少々逆説的な表現ですが、みんなでこれを考えていきませんかということで表題とさせていただきました。先生方の話題の1つになるのであれば望外の喜びです。
略儀ながら、書中をもちまして就任のご挨拶とさせていただきます。
謹白
令和3年4月吉日
氏 名 (会派・修習期)
代表幹事 吉岡 剛 (東法・59)
副代表幹事 川瀬 渡 (二一・60)
事務局長 岡本 裕明 (大同・64)
常任幹事 小林 亞樹 (大同・64)
同 高橋 弘行 (東法・65)
同 重富 智雄 (二一・65)
同 三浦 太郎 (二一・65)
同 張谷 俊一郎 (東法・66)
同 板倉 武志 (大同・67)
同 藤木 友太 (東法・67)
同 坂巻 吉輝 (二一・67)
同 矢野 美欧 (二一・68)
同 柴崎 拓己 (大同・68)
同 上田 晃司 (大同・69)
同 西野 優花 (大同・69)
同 吉田 知世 (東法・70)
同 塚本 七瀬 (東法・71)
同 岸 周吾 (二一・71)
同 久保 武士 (二一・72)
同 板原 愛 (大同・72)
同 安 昌秀 (東法・73)